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それは褒めるタイミング!?
子どもは褒めて伸ばそう、褒めて自己肯定感を上げていこう、という言葉を耳にすることがあります。
なんでもかんでも褒めればいいかというと、そうでもないというのは経験でわかることだと思います。
いつでも「すごいね〜」「よくできるね〜」「すばらしいね〜」などと言っていてもうそっぽいですし、さすがに子どももわかりそうなものですよね。子どもに見透かされてしまっては褒める効果もなくなってしまいます。褒めるためには大切な準備と褒めるタイミングがあります。
褒めるための準備
まず褒める準備で大切なのは、心構えです。自分が本当にすごいなと思う時しか褒めないと決めることです。ただし、現在の自分(大人の自分)から見てすごいなではなく、今の時点の子どもから見てすごいなと思えるときです。そうすることによって褒めるときの言葉は、本心から出る言葉になります。
次に、子どもの今の状態を知っておくことが大切です。子どもが今どこまでできて、何ができるようになると良いのか、また何ができるようになりたいと子ども自身が願っているのかを把握します。そこの目線を子どもと合わせることで、本心から子どもを褒めてあげることができます。
褒めるタイミング
褒めるタイミングは、先ほど子どもと同じところまで目線を合わせたところから、子どもが少し何かできるようになったところです。たとえば、細長い積み木を積み上げることに夢中になっている子が、3段目でいつも崩れてしまうとしたら、そこが今把握しておくべきところです。もし3段目が乗せられるようになったらそこが褒めるタイミングです。この褒め方も、褒めるというよりは一緒に喜ぶという言い方が合っているかもしれません。子どもと同じ目線になっていることで、子どもができたときは親である自分もできた気持ちになって喜んでしまうときが子どもも一番嬉しいときです。
上記の例はわかりやすいものですが、もう少し長い時間をかけて褒めるタイミングを見逃さないというのも大事です。たとえば、部屋の片付けをまったくしない子がいるとします。多いと思います。ときには「いいかげんに片づけなさい!」と言ってしまうこともあるでしょう。それはそれで仕方ないことだと思います。しかしその後は叱ったことを頭の片隅においておくことが必要です。そしていつになるかはわかりませんが、子どもがごそごそと自分で片付け始めたときが褒めるタイミングです。そのときは褒めると言っても、「きれいになったね」くらいでおおげさに褒める必要はありません。そこは親子の関係にもよりますがあまりおおげさに褒めすぎるとうそっぽくなり、子どもが逆に「うるさいからもう片付けるのやめよう」と思ってしまうかもしないからです。
子どもの状態を把握し、そこから少しでも成長が見られた時が褒めどきです。ぜひタイミングを見つけてみてください。