お知らせ
「勉強しなさい!」は無駄な労力!?
仕事が終わり、家に帰ると子どもがお菓子を食べ散らかし、だらだらゲームをやっている……「宿題やったの!?」の一言が出てしまいそうな場面です。もしやっていないとしたら、「勉強しなさい!」の言葉がさらに続けて子どもを襲うことになりそうです。そして私たち親も子どものころほぼ同じ体験をしてきています。
「勉強しなさい!」「宿題早くやりなさい!」と言われて「よしやるぞ!!」と思えた人は少ないはず。ですが大人になるとどうしても言いたくなってしまいます。果たして言うだけの効果はあるのでしょうか。
親の時間を犠牲にしなければ効果はない
多くの大人が子どものころに経験しているように、「勉強しなさい!」に効果はありません。むしろ逆効果で、やる気を失わせてしまうこともあるくらいです。勉強させるには、親が一緒について見ている、勉強する時間を守らせるように見届けるなど、時間を犠牲にすることが効果的になってきます。しかし、仕事で疲れて帰ってきて、「勉強しなさい!」の代わりに「一緒に見てるから勉強しよう」などと穏やかに言えるものではありません。一体どうすればいいのでしょうか。
アウトソーシングも効果的
「そうなったら塾だよね」と思ったかもしれません。まさにその通りです。塾や習い事のようなアウトソーシングをすることでも、親がついて勉強を見ることと同じ効果があることがわかっています。さらに親が教えられないことも上手に教えてくれる可能性もありますし、親子だと素直に聞いてくれない子どもも塾の先生の話はすんなり聞くということもあります。
このように考えていくと次は塾に行くためのお金の問題になってしまいそうですが、自分が時間をかけるか、他人に任せてお金をかけるか、というところが難しいところです。子どもの成長段階と、家計の両方を考えないといけません。それは各家庭にお任せするとして、「勉強しなさい!」の効果についてでした。
(参考文献:「学力」の経済学 中室牧子)