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Dr.ロバート・メリロ著

「薬に頼らず家庭で治せる発達障害との付き合い方」を参考にしています。

左右の脳は調和をとっている

人間の脳が正しく働くためには、左脳と右脳が絶えずコミュニケーションをとっていなければなりません。コミュニケーションをとるには、両側がお互いのスピードを合わせて、リズムやタイミングよく信号を送り合っている必要があります。わたしたちが住んでいる世界を理解し、それに正しく反応するには、左右の脳を一つの脳として使わなければなりません。
もし片側が明らかに遅いスピードで動いているとしたら、それぞれの脳半球が正しく情報を比較したり共有したりすることはできなくなってしまいます。この現象が起きると、子どもの周りをとり巻く世界の解釈とそれに対する反応にずれが生じ、行動が異常に映るようになります。

脳の成長には必要な活動がある

たとえば、赤ちゃんはハイハイをします。よく言われることですが、歩く前にこのハイハイをすることが重要です。もしハイハイを飛び越したり、ほとんどハイハイをせずに歩き出したとしたら、それは特別なサインではなく、もしかしたら脳の成長になにか支障をきたしているのかもしれません。脳は、外からの刺激を受けて成長し、次の刺激を受け取るべく身体を動かそうとします。そのときの年齢で受け取るべき刺激を受けようとします。ハイハイをすることで手のひらや膝などから刺激を受け取り、歩くために必要な筋肉を発達させていきます。
一般的に3歳で言葉がでないと遅いと言われますが、それも同じです。
脳がその年齢付近で言葉が出るように成長していくのです。

左右の脳のコミュニケーション力アップ

外からの刺激が脳の成長には不可欠です。
えまるじょんでは、身体を動かすことで脳に刺激を送り、脳の成長を助けたいと考えています。身体を動かすといっても、ただ遊ぶのではなく、運動を細かく分けて意識しています。
たとえば、ジャングルジムを上とき、まず手をかける場所を目で見て、次につかみます。そのあとに足をかける場所を見てから足をかけます。何気なくできてしまう運動も、細かく見ると一つ一つの動作が重なってできているのです。他にも「しゃがむ」「立つ」「歩く」「跳ぶ」「投げる」「拾う」などいくつもの動作があり、それらを組み合わせたサーキットトレーニングを取り入れています。
現代の子どもたちは遊び場所が少なくなり、身体を使って遊ぶことによる刺激を受けることも減りました。えまるじょんでは、その部分を補うことで子どもたちの成長につなげようと考えています。